2012 Fiscal Year Annual Research Report
都市公園におけるこどもおよび大人の交流発生性と交流空間整備に関する研究
Project/Area Number |
22610023
|
Research Institution | Aichi Sangyo University |
Principal Investigator |
矢田 努 愛知産業大学, 造形学部, 教授 (30288568)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高木 清江 愛知産業大学, 造形学部, 准教授 (00387870)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | 都市計画・建築計画 / こども学(こども環境学) / 都市公園 / 交流空間整備 / 遊具 / 交流発生性 / 交流発生モデル / あそび |
Research Abstract |
本研究は、交流空間としての都市公園の実態と交流発生性の特性を解明し、交流発生性の高い公園の計画条件を示すことを目的とするものである。平成22年度は、利用と交流の実態調査と意識調査を実施した(調査対象 街区公園23例、近隣公園5例、計28例)。平成23年度は、公園利用・交流実態調査(観察調査)より得られたデータをもとに交流の構造の解析を、また、利用者の意識調査より得られたデータをもとに交流確率の評価を行った。公園における交流の確率は利用の要因では2/3(こども)あるいは2/5(大人)、利用者の要因では3/4程度まで(大人)と推定された。平成24年度は、公園利用・交流実態調査(観察調査)より得られたあそび(こども)と交流行為(こどもおよび大人)に関するデータをもとに、あそびの構造、交流の構造、そしてこどものあそびと交流をあわせた利用行動全体の構造を因子分析により解析し、あそびと交流をうながす空間整備計画策定の基礎となる公園整備類型を整理した。交流は、大分類ではこどもの交流型、大人の交流型、交流低調型の3分類、細分類ではこどもの交流型は4分類(一緒にあそび交流するなど)、大人の交流型は2分類(待ち合わせと挨拶など)、計7分類であり、これに対応する公園整備類型が得られた。公園整備類型の理解は、利用圏内に存在する複数の街区公園を対象とするバランスある機能配置の実現を可能とする。利用者による評価の要因分析からは、こども、大人とも、街区公園のよさは、周辺土地利用、調査曜日、周辺イベントを制御変数とするとき、ゾーン数、公園面積、遊具数、遊具密度の計画変数により予測できそうであり、こどもの交流型など交流発生性の高い公園類型の計画的整備、交流発生性改善にむけた既存の交流低調型公園の再整備等のためのより具体的な手法開発が期待される。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|