2012 Fiscal Year Annual Research Report
デザイン・プラクティスにおける創造的認知プロセスの構成的方法論に基づく解明
Project/Area Number |
22615014
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
藤井 晴行 東京工業大学, 理工学研究科, 准教授 (50313341)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古川 聖 東京芸術大学, 美術学部, 准教授 (40323761)
諏訪 正樹 慶應義塾大学, 環境情報学部, 教授 (50329661)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | デザイン科学 / 構成的方法論 / ことば化 / メディア / 音楽 / 情動 |
Research Abstract |
デザイン・プラクティスにおける創造的認知プロセスを構成的方法論を用いて解明することを試みた. 研究のために制限された設計課題ではないという意味で実際の設計プロセスの言語による説明を構成的方法論における各フェーズ(生成,インタラクション,分析,焦点化)に対応づけて分析し,創造的認知プロセスの形式的パターンを抽出した.同様の分析を,既往のイノベーティブなデザインや生存のための即興的な行動のプロセスに対しても行い,デザインと生存のための行動との類似性を抽出した.これらを通して,言語表現とその指示対象との柔軟かつ接地性のある結びつきがデザインの思考において重要であるとの知見を得た. デザインプラクティスの各局面で,デザイン思考はややもすると暗黙的になりがちである.デザインプラクティスにデザイン思考をことば化するプロセスを設ける(チームメンバーやクライアントとの対話)ことは,デザイナ思考そのものを構成的に進化させることにつながることを,実践的な実験により明確にした.更に,デザイン思考に関する対話的ことば化を促進する対話手法を開発し,そのためのメディアとしてメモ帳やツールを開発した. また,音楽的創造を軸として研究課題にアプローチした.音楽のその重要な内実は音楽情動であり,研究においてこの音楽固有の情動を日常的な情動と区別し,その音楽情動が音楽のもう一つの重要な側面である音楽構造,音楽のシンタックスと,どのような関係において,どのようなプロセスを経て生じてくるのかを,音楽課題の制作,実際の作品制作を通して,構成的方法を用いて研究を行った.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(13 results)