2011 Fiscal Year Annual Research Report
外部環境と執務空間の重合デザインによるオフィスの生活環境・創造環境として価値向上
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22615022
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Research Institution | Kyoto Institute of Technology |
Principal Investigator |
城戸崎 和佐 京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 准教授 (30533111)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
仲 隆介 京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 教授 (10198020)
松本 裕司 京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 助教 (60379071)
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Keywords | オフィス / ニワ / 外部環境 / 生活環境 / 創造環境 |
Research Abstract |
2年目にあたる本年度は、昨年度得た知見をさらに深めるための、事例調査、アンケート調査を実施するとともに、オフィス環境づくりに資する具体的な仮説を得るための行動観察調査とヒアリング調査を引き続き行なった。 1)オフィスを含む各種建築における外部環境と内部空間の重合デザインについての事例調査(文献調査と実地調査)を実施した。本年度は特に生活環境としてのオフィスに焦点をあてた。 2)昨年に引き続き、外部と内部の明快な境界を持たず環境として連続する概念としての<ニワ>におけるデザイン特性の分析を行なった。本年度は伝統的なニワに加えて、現代のニワ、都市のニワにも着目し、表現言語の模索と再解釈、及び専門家へのヒアリング調査を行なった。 3)昨年度収集した視感評価のためのサンプルをさらに増やし、視感評価実験を行なうため、フォトアンケート調査を行なった。 4)引き続きオフィスワーカーに対するヒアリング調査及びアンケート調査から、創造環境、生活環境としてのオフィスの現状と求められる要件を整理した上で、本年度は評価実験を実施した。 5)昨年度実施した、外部環境を取り入れたオフィスを事例とした行動観察調査から得た知見に基づき、本年度はさらに手法改善をした上で調査を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画通りに進めるなかで、特に行動観察調査から、空間のデザイン要素が集団の創造性に寄与するという仮設を得ることができたため。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度に得られた仮設をもとに、外部環境要素を含むデザイン要素が個人の集中や集団のコミュニケーション、コミュニティの形成、就労意欲に与える影響について調査・実験を行う予定である。その他、図面(ニワやオフィス)をセンシング技術を用いて数量化するシステムを開発し、これまで収集してきた事例の傾向分析を行う予定である。
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Research Products
(12 results)