2011 Fiscal Year Annual Research Report
食の地域ブランドづくりが地域ブランド創生に果たす役割
Project/Area Number |
22615026
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
都甲 康至 九州大学, 大学院・芸術工学研究院, 教授 (90437765)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田村 良一 九州大学, 大学院・芸術工学研究院, 准教授 (20253544)
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Keywords | 地域ブランド / 経済政策 / 農林水産物 / 食品 / デザイン / 地域活性化 / プロジェクトマネジメント / 地方自治体 |
Research Abstract |
平成23年度の研究は、地域イメージと食の地域ブランドとの関係及び食の地域ブランド要件(ブランド認知要素と知覚品質要素)を明らかにすることを目的に行った。 まず、研究対象地域としての福津市のイメージと地域ブランド「福津の極み」の中から選定した10の食の地域ブランドについて、福岡都市圏住民を対象に意識調査を行った。この結果、地域イメージについて平成20年の調査結果と比較すると、この間の地域イメージの形成は良好であったが、地域イメージの形成と「福津の極み」との認知度との関係性について課題が生じた。しかし、「福津の極み」を購入した人の満足度は高く、これらのことから地域イメージの情報発信と食の地域ブランドの情報発信について、それぞれの目的と表現方法、相互関連、経験促進方法等について再検討する必要があることがわかった。 次に、食の地域ブランド要件を考察するために生産者と消費者の視点から調査を行った。まず、商工会等が食の地域ブランドを公的に認定するために用いている認定要綱を予備調査(沖縄県を除く九州各県の全104市のホームページ等文献調査)から9市分抽出し、それらから内容分析法により食の地域ブランドの認定要件を農産物、水産物、食品、料理毎に抽出し、重み付けを行いながら九つの認定要件を導出した。次に、その要件と文献調査等から抽出した消費者のお土産としての食の地域ブランド購入要件とを比較・考察しながら「食の地域ブランド要件表」(仮説)を作成し、関係者へのインタビュー調査を通じて、その有効性を検証した。 本年度の研究成果である地域イメージの情報発信と食の地域ブランドの情報発信との関係について、それぞれの目的と表現方法、相互関連等に関する考察及び「食の地域ブランド要件表」(仮説)は、今後地域ブランドに係る地域団体や生産者等が、食の地域ブランド創生や見直しを図る際に参考となる重要な知見になると考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
交付申請書の「研究の目的」に掲げた、食のブランドの構成要素・地域性及びそれらの構成要素・地域性と生活者がイメージする食の地域ブランドとの関係、食の地域ブランドの評価方法の構築について、それぞれの調査・考察はおおむね順調に進展しているが、研究発表を行うための出典、データ等の精緻化、論文作成等についてやや遅れていると考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究課題の今後の推進方策として、本年度の前半は平成22年度及び平成23年度の研究内容を再点検し、後半は本研究の統括と食の地域ブランドの地域性及び食の地域ブランド計画・設計指針の考察を行う予定である。
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Research Products
(4 results)