2010 Fiscal Year Annual Research Report
ソフトウェアプロテクションのための超難読言語Malbolgeの研究
Project/Area Number |
22650003
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
酒井 正彦 名古屋大学, 大学院・情報科学研究科, 教授 (50215597)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂部 俊樹 名古屋大学, 大学院・情報科学研究科, 教授 (60111829)
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Keywords | チューリング完全 / Nプログラム / 低級アセンブリ言語 / ソフトウェア保護 |
Research Abstract |
本研究の目的は、プログラムの解読・改ざんが大変困難なプログラム言語であるMaibolgeを、ソフトウェア保護の目的に利用できるようにすることである。最も大きな問題点は、該当の言語でのプログラム作成が不可能と言われるほど難しいことにある。本研究ではその常識を獲し、Malbolgeのチューリング完全性を示し、また、Mabolgeプログラム作成手法の確立を目指すものである。 今年度は以下の成果が得られた。 1. Malbolge言語が弱チューリング完全であることを示した。 チューリング完全と知られている正規形NプログラムをMalbolgeプログラムに変換する方法を示した。ただし、正規形Nプログラムは任意の大きさの整数が扱える必要があるが、変換で得られるMalbolgeでは値の最大値が制限されている。本来の意味でのチューリング完全性は未解決である。 2. 低級アセンブリ言語とそのアセンブラを整備した。' プログラミングは非常に困難ではあるが、Malbolgeと比較するとプログラムしやすい言語である、低級アセンブリ言語の環境を整備した。 3. 自然数の加算の効率的な実現を行った。 3進数の筆算に近い方法により、加算を実現するMalbolgeプログラムを作成した。
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Research Products
(4 results)