2012 Fiscal Year Annual Research Report
ソフトウェアプロテクションのための超難読言語Malbolgeの研究
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22650003
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
酒井 正彦 名古屋大学, 情報科学研究科, 教授 (50215597)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂部 俊樹 名古屋大学, 情報科学研究科, 教授 (60111829)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | プログラム保護 / 難解言語 / チューリング完全 / 充足可能性問題 / Malbolge |
Research Abstract |
本研究の目的は、プログラムの解読・改ざんが大変困難なプログラム言語であるMalbogeを、ソフトウェア保護の目的に利用できるようにすることである。最も大きな問題点は、該当の言語でのプログラム作成が不可能といわれるほど難しいことにある。本研究ではその常識を覆し、Malbolgeのチューリング完全性を示し、また、Malbolgeプログラム作成手法の確立を目指すものである。今年度は、以下の成果が得られた。 1.昨年度に導入した、配列データを扱うための基本機能である、インデックスレジスタの機能について研究会で発表[文献1]した。 2.昨年度に明かになった問題点であるプログラムを置くための空間不足を解決するため、メモリ空間を10tritから20tritに拡張した。基本命令を設計しインタプリタを作成した。これまでに開発した低級アセンブラの20tritへの拡張を部分的に行った。この際にページングの概念を用いることで,実用的な空間領域の使用で動作するようにした。 3.プログラミング手法の一つとして、SATソルバを利用する手法を提案した。実際、任意の3値関数を実現するためのSATコーディングを行い、これを利用することで十分な速度で実現が可能であることを示し、研究会で発表[文献2]した。また、低級アセンブラの制御命令の配置を自動化するためのSATコーディングを行い、命令数20程度までのブロックにたいしては自動配置が可能であることを示し、研究会で発表[文献3]した。 今年度の計画のうち,「空きメモリ領域を再初期化」は大変困難であり、実現可能なアイデアが得られず研究が進展しなかった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)