2012 Fiscal Year Annual Research Report
ソングバードを用いた発話コミュニケーション障害「吃音」動物モデルの確立と応用
Project/Area Number |
22650089
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
和多 和宏 北海道大学, 理学(系)研究科(研究院), 准教授 (70451408)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | コミュニケーション障害 / 吃音 / 感覚運動学習 / 学習臨界期 / ソングバード / 動物モデル / 状況依存的 / 基底核 |
Research Abstract |
本研究は、発話コミュニケーション障害「吃音」動物モデルの確立、及びその研究応用を目的として研究を施行した。音声発声学習能をもつ鳴禽類ソングバードを実験動物モデルとして用い、次の2点にフォーカスした、(i)後天的環境要因探索からの検証、(ii)遺伝的要因からの検証実験を行った。 (i)後天的環境要因探索からの検証では、聴覚遅延フィードバック[Delayed Auditory Feedback(DAF)]環境による、音声発声学習異常とその固定化の発声行動への影響をみた。DAF環境では、動物個体が発声した音声を数十ミリ秒から200ミリ秒の遅延を与えて聴覚入力させことによって、発声出力と聴覚入力との符号性のアンバランスが誘発される。これまでの結果、学習臨界期中の幼鳥をDAF環境で飼育すると、発声パターン中に繰り返し音素が生成される動物個体が現れることが分かってきた。またこの現象が観察される割合を明らかにすべく現在さらに解析を進めている。 (ii)遺伝的要因からの検証実験では、 ングバードのinbreeding選択交配による吃音高頻発系統の樹立をめざし、現在の飼育・実験トレーニング環境下で出現してくる吃音様症状をもつ個体群のinbreedingによる選択繁殖・継代を施行してきた。これによって得られる個体群の吃音症状の出現個体頻度・症状の度合いを解析し、吃音個体が正常よりも出現しやすい家系の樹立が進んでいる。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(15 results)