2011 Fiscal Year Annual Research Report
生物多様性概念の社会化の研究:現代生態学者の科学人類学
Project/Area Number |
22650211
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
池田 光穂 大阪大学, コミュニケーションデザイン・センター, 教授 (40211718)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田所 聖志 東京大学, 大学院・医学研究科, 特任助教 (80440204)
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Keywords | 科学社会学 / 民族誌 / 生物多様性 / 科学の大衆化 / 環境問題 / 野生動物の個体数管理 |
Research Abstract |
2011年12月岡山県美作市において開催された第1回クマサミットに参加し、関係者に対するインタビューをおこなった。国内旅費を使い博物館施設などで開催された生物多様性に関する展示に関する資料収集をおこなった(共に池田・田所)。中国、上海市楊浦区の復旦大学(FudanDaxue)に赴き、研究テーマについての中国での展開に関する情報収集をおこなった(田所)。 生物多様性の概念と用語が、遺伝子資源管理と環境保全に関する国際政治化に巻き込まれる様相について、国際会議・シンポジウム・展示などに赴いて、関係者に聞き取り調査をおこない、とりわけ資源管理やバイオマテテリアル知的財産などについて国内において資料収集をおこなった。ツキノワグマとジュコンの個体数管理と保護政策について政治問題化する現象をとらえ、この現象の比較と総合に関する論文にまとめ、現在企画中の書籍(共著)にまとめた。この著作は平成24年度中に刊行される予定である(池田)。これに呼応した様々な市民団体の動きについて調査し、メディア取材、政府見解、学会の反応、自然保護や先住民擁護の活動や抗議行動などの観察結果を、日本文化人類学会において発表した(池田)。
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Research Products
(21 results)