2010 Fiscal Year Annual Research Report
比喩の枠組みモデルを用いたドイツ詩のテキストデータベース研究
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22652032
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Research Institution | Kagoshima National College of Technology |
Principal Investigator |
保坂 直之 鹿児島工業高等専門学校, 一般教育文系, 教授 (80280501)
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Keywords | テキスト / データベース / 比喩 / 文彩 / ドイツ詩 / 共起 / 季節 / 自然 |
Research Abstract |
本研究は、ブラックの「枠組み(frame)」と「焦点(focus)」からなる比喩モデルに着想を得て、詩的表現を背景色として規定する「枠組語」の一覧化を長期的な目的としつつ、「枠組語」と「wie…」などの指標のある「媒体」との相互検索により、テキストファイルの文学研究への利用手段の確立を目指している。平成22年度はProjektGutenbergにあるGedichteのジャンルのテキストファイルの整形を進めて、言語表現の「面的なコンテクスト」と仮定している単一の詩作品を検索のための1行の単位に改めたデータを作成した。ここから6433例のwieに導かれた比喩イメージを取り出して、仮に設定した「枠組語」との共起関係を拾い出すスクリプト処理の方法を整えた。 蓄積されたテキストをフィルタを通して詩的比喩を作る語彙を拾い出すことを目指す本研究において、フィルタとなる「枠組語」のリストの拡充が同時に必要である。膨大な言葉の関連の中から、入り口として「季節」「自然形象」に連なる詩を集めた国内外のアンソロジを収集して、四季の語彙のエクセルファイルのフォーマットを作成した。このフィルタに照らすと、秋の没落のイメージにつなげられるトラークルの詩編も四季を通じた詩語が均等に拡散していることがわかる。 スクリプト処理の方法を更に調えるために、リルケ、ドロステ=ヒュルスホフの部分テキストデータを使い、動的なテキストデータベース処理のためのマクロを書くことができた。次年度は拡充を続ける全テキストデータから、このデータ処理を通しての詩的文彩語を拾い出す作業となる。
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Research Products
(3 results)