2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22653023
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
平田 憲司郎 立命館大学, 経営学部, 講師 (70423209)
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Keywords | 経済理論 / 遺伝学 |
Research Abstract |
動学マクロ経済理論や資産価格理論で重要な役割を果たす時間割引率、危険回避度などの選好パラメターの決定において、遺伝的要因および環境要因がどの程度与しているのかを分析することは非常に重要なことである。平成22年度におこなった研究では、104組の高齢者双子に対しておこなったアンケート調査の結果を用いて、遺伝要因が時間割引率の形成に与える影響の分析をおこなった。アンケートでは,近い将来(2日先から9日先)の時間割引率と遠い将来(90日先から97日先)の時間割引率の2つについて質問をおこなった。双生児研究法で使用されるACEモデルを、マルコフ連鎖モンテカルロ法を用いて推定した結果、近い将来の時間割引率に対する遺伝要因の寄与度は24%であり、遠い将来の時間割引率に対する遺伝要因の寄与度は23%であることがわかった。また、共有環境要因の時間割引率に対する寄与度は,近い将来については26%で遠い将来に対しては22%であることがわかった。これらの結果を英語論文としてまとめ、学会およびシンポジウムで発表をおこなった。さらに、論文を学術雑誌へ投稿するために、学会およびシンポジウムで得られたコメントを元に改訂をおこなった。
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Research Products
(2 results)