2011 Fiscal Year Annual Research Report
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22653061
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Research Institution | Gakushuin Women's College |
Principal Investigator |
時安 邦治 学習院女子大学, 国際文化交流学部, 准教授 (80386797)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平川 秀幸 大阪大学, コミュニケーションデザイン・センター, 准教授 (50329934)
西山 哲郎 関西大学, 人間健康学部, 教授 (10263188)
宮本 真也 明治大学, 情報コミュニケーション学部, 准教授 (30386429)
関 嘉寛 関西学院大学, 社会学部, 准教授 (30314347)
谷本 奈穂 関西大学, 総合情報学部, 准教授 (90351494)
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Keywords | 社会学 / 科学 / 技術 / ポピュラー文化 / 公衆 |
Research Abstract |
平成23年度は、22年度に引き続き、メンバー各自が自分の専門領域に応じた研究課題に取り組んだ。具体的には、時安は「石ノ森章太郎作品に見られる人間性と科学」、平川は「超科学と科学の関連性」、西山は「ポピュラー文化における<核>の表象」、宮本は「科学図鑑の日独比較」、関は「科学教育雑誌の『科学的世界』」、谷本は「女性向けメディアにおける『科学的なもの』」をテーマとして、それぞれに資料の収集と分析の作業を続けている。 申請した計画より多く、5月9日、7月22日、10月9日、11月20日、12月3日、1月22日、2月20日の7回にわたって研究会を開催し、問題意識と研究成果の共有をはかった。専門家による講演は、特に必要とされる研究情報があるわけではなかったため、行わなかった。 研究成果の公表の最初として、世界思想社より『科学化する日常の社会学』(仮題)が予定されている。これは23年度中に出版されるはずの共著書であったが、諸般の事情から編集作業が遅れ、平成24年度夏頃の出版にずれこんでしまった。このため、研究成果として本報告書に記載することができなくなった。 平成23年3月11日に起こった東日本大震災で福島第一原発の事故が起こり、科学技術のリスクがあらためて認識されるようになり、われわれの研究課題もある程度の見直しを迫られている。原発問題に限らず、科学とリスクの問題をポピュラー文化はどのように描いてきたか、そして人々はそれをどのように理解してきたかを問い直すことが必要となっている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
メンバーそれぞれで研究自体は進んでいるが、研究成果の発表に遅れが出ている。特に、平成23年度中に出版されるはずであった『科学化する日常の社会学』(仮題)〔世界思想社〕の編集作業が遅れ、平成24年度にずれこんでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究科題について、上に記した『科学化する日常の社会学』に加えて、さらにもう1冊新しく共同で研究書を出版する計画になっている。平成24年度はその執筆および編集が最重要の目標となる。
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