2010 Fiscal Year Annual Research Report
特別支援教育におけるスクールソーシャルワークの意義と可能性に関する実証的研究
Project/Area Number |
22653066
|
Research Institution | Momoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
安原 佳子 桃山学院大学, 社会学部, 准教授 (70309376)
|
Keywords | スクールソーシャルワーク / 特別支援教育 / 障がいのある生徒 / 普通高校 / 福祉的支援 |
Research Abstract |
スクールソーシャルワーク(SSW)と特別支援教育の関係性を明らかにし、SSWに固有の課題を整理し、SSWの機能と重要性を研究することを目的とし、2010年度においては、主に以下のような情報収集を行った。また、得られた情報の整理のための検討会を3回、研究会(テーマ:学校における専門職の役割と可能性)を1回実施した。 (1) SSW領域で特別支援教育を積極的に扱っている実践や研究に関する海外の文献収集 (2) 海外(ソウル、メルボルン、ロサンジェルス)事情の視察 (3) 国内での公立普通高校(2校)における特別支援教育の状況とSSW領域の問題についての聞き取り調査 海外の視察において、今回は3市のみであったが、特別支援教育におけるSSWの重要性はSSW導入の歴史が長いほど増していた。今後日本においてもSSWの配置が充実されていくことで、特別支援教育への関わりが増すことが示唆された。 国内での高校における調査に関しては、普通高校に在籍する障がいのある生徒たちの学習、学校生活、進路、友達関係、精神的問題、家庭環境など数多くの課題が見えてきた。障がいのない生徒についても同じような問題はあるだろうが、障がいがあるゆえの支援、特に生徒の自立を視野に入れた福祉的支援の難しさが明らかになったため、今後も調査を継続する予定である。
|
Research Products
(1 results)