2012 Fiscal Year Annual Research Report
プロジェクト型教育を通じたメンタルヘルス向上効果と心理教育モデルの構築
Project/Area Number |
22653074
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Research Institution | The University of Kitakyushu |
Principal Investigator |
中島 俊介 北九州市立大学, 基盤教育センター, 教授 (80183507)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | プロジェクト型教育 / メンタルヘルス / 文化的平和活動 / 平和の駅 / 核兵器の問題 / ヒロシマ・ナガサキ / 共同体感覚 / 太鼓 |
Research Abstract |
地域全体のメンタルヘルスを向上させるには地域を構成する個人一人一人のメンタルを健康にすることこそが近道であり王道であると考えられる。そしてその原理・法則を学生と地域住民が連携して体験的に学ぶのが本研究の心理教育モデル構築の中心課題である。本年度は地域全体の心理―社会的な健康に関わるであろう共同体感覚尺度を用いて具体的なメンタルヘルスの向上する側面を明らかにできた。それは以下の本年度のプロジェクトの立案・実行・振り返りが効果的であったからであると思われる。具体的なプロジェクト型教育の実行内容は以下である。 1.初年度の設立した平和活動プロジェクト「太鼓と平和を考える学生連絡協議会」会長校;北九州市立大学。副会長校;西日本工業大学。幹事校;日本赤十字九州国際看護大学。九州共立大学。九州女子大学。が3年目になり、活動が洗練され機能を十分に発揮した。特に8月9日(ナガサキ原爆の日)に行われた各大学の太鼓チームの演技(小倉祇園太鼓、沖縄エイサー)の協演は観客も多く、地域の平和に関する意識発展の向上に貢献した。 2.ヒロシマ原爆の火が保存されている(唯一ここのみ)福岡県八女市星ノ村より採火した「平和の灯」をヒロシマに続く原爆投下予定地であった小倉に運び、8月9日のナガサキ原爆の日に小倉で毎年行われる北九州市と原爆被害者の会協賛の平和式典に献灯することができた。メディアにて大きく報道された(新聞5紙)。その火を長崎街道の起点である北九州市小倉の常盤橋から自転車リレーで長崎の平和公園まで運び、小倉祇園太鼓の音と共に献灯・献音し地域に核兵器問題をアペールした。 3.太鼓文化を主なツールとして展開した1連の文化的平和活動プロジェクトを「平和の駅」の名称で確立して広範囲な活動の礎を創ることができた。今後学生及び地域住民がこの「平和の駅」活動でさらなるメンタルヘルスの向上が見込まれる。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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