2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22653106
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
牟田 博光 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 教授 (70090925)
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Keywords | 研修の効果 / 日本語研修 / 実地研修 / ODA評価 / 国際協力 |
Research Abstract |
研修評価モデルには、研修の効果を(1)反応、(2)学習、(3)行動変容、(4)結果と4つのレベルで捉えるKirkpatrickのモデルがある。研修の効果として、"行動変容""結果"を発現させるには、先ず、それらの前段階の効果である"学習"のレベルでの効果が発現すべく、研修実施者は研修者の学習理解を深めるべく適切な指導を行う、また、習得した知識・技術を活用すべく適切な研修内容を提供する、さらに、研修者は研修実施側が提供する知識・技術を十分に習得することが重要である。 AOTSは産業技術者育成支援研修事業を行っている。受入研修事業の技術研修では、研修生はAOTSでの研修を受講した後に、受入企業で技術研修を受ける。AOTS研修は、研修生が受入企業での実地研修を円滑に進めることができ、日本で質の高い生活を送ることができる適応力をつけることを目標とした、日本社会の理解についての一般研修および日本語研修である。 本研究は研修の効果として"学習"のレベルを取り上げ、研修の効果を研修実施側への研修者の反応と研修生の能力・知識の習得について分析した。2004年度から2008年度までの時系列データを再分析を行った。その結果、研修の効果を発現させるにはカリキュラム構成、講師の指導力、が天きく影響する、また、研修者のモティベーションも影響を与えることが明らかになった。さらに、研修の効果は2004年度に比べ、2006年度以降が高いことが明らかになり、研修評価のフィードバックが有効に機能していることが明らかになった。
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