2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22655045
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Research Institution | Meijo University |
Principal Investigator |
齋藤 軍治 名城大学, 総合研究所, 教授 (40132724)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 幸大 名城大学, 総合研究所, 助教 (10378870)
前里 光彦 京都大学, 理学研究科, 助教 (60324604)
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Keywords | 超伝導 / 導電性高分子 / キャリアドープ / 電解重合 / 固相重合 / 圧力 / ポリチオフェン / ポリピロール |
Research Abstract |
前年度、チオフェン誘導体のモノマー単結晶に8GPaの超高圧を印加することにより、室温・高圧下において固相重合反応が誘起出来ることが分かったので、今年度はさらに詳しく調べるために、ダイヤモンドアンビルセルを用いて8GPaまでの高圧下および高圧印加後のIR、ラマン等の分光測定を行った。その結果、高圧重合によって出来た物質は、熱重合と同じ高導電性ポリマーである事が分かった。すなわち、熱重合および高圧重合の際、化学結合が切れたハロゲンイオンが添加剤となりセルフドーピングする事によって、高導電性ポリマーとなっている事が分かった。また、伝導度測定によって超伝導を探索するために、キュービックアンビルを用いた超高圧下での伝導度測定装置を立ち上げ、8GPa・4Kまでの超高圧・低温下での伝導度測定が出来る環境を整えた。実際にチオフェン誘導体のモノマー結晶に4端子を取り付け、圧力下での伝導度測定を行った。その結果、圧力媒体によっては、モノマー試料が溶解し、特に伝導度を測定する場合には、電極と試料との界面での接触抵抗が問題になる事が分かった。すなわち、圧力媒体の選択が非常に重要である事が分かった。また、neatの試料を用いて、ダイヤモンドアンビルを用いた高圧下伝導度測定も試みた。高圧重合は確認できたが、電極と試料との接触が悪く、さらに、アンビルとガスケットの間で電線が断線するなどの問題が生じた。超高圧下での伝導度測定についての問題点が明らかになったため、一つ一つ問題点を解決しつつ超伝導探索を行っている。
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Research Products
(26 results)
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[Presentation] (DIETSe)_2MX_4[M=Fe,Ga,X=Cl,Br]の強磁場物性2012
Author(s)
前里光彦, 川口玄太, 北川宏, 今久保達郎, 齋藤軍治, A.Kiswandhi, D.Graf, J.S.Brooks
Organizer
日本物理学会第67回年次大会
Place of Presentation
関西学院大学
Year and Date
20120324-20120327
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