2012 Fiscal Year Annual Research Report
バイオ燃料に適した燃えやすく発熱量の大きい微生物を簡便に選択する新技術への挑戦
Project/Area Number |
22656191
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
大竹 久夫 大阪大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (10127483)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 燃料用微生物 / 示唆熱測定 / 熱重量測定 |
Research Abstract |
示差熱・熱重量同時測定に島津示差熱・熱重量同時測定装置DTG-60/60Hを用いる。本装置を用い、試料と基準物質(alfa-almina)を天秤ビームの両端に配置して電気炉内に保持し、示差熱分析と熱重量分析を同時に行った。示差熱分析では、電気炉内に置いた試料と基準物質とを同時に加熱することにより、試料側で発生する発熱または吸熱量を基準物質との間に生じる温度差として検出することができた。本測定装置を用いることにより、加熱による試料重量の変化も同時に測定できたので、DTG-TG curveが得られた。しかし、鉱物や化学重合体などの測定に用いられる直線的な温度上昇プログラムを用いた場合、複雑な発熱ピークが重なり合い正確な発火点の決定が難しく、DTG-TG curveのbaselineが不安定となり、発熱量の正確な計測ができないことがわかった。そこで、湿重量の異なる2つのサンプルを用いbaselineの変動を打ち消すことのできる、Mass Difference TG-DTA法を採用し、微生物細胞の解析に利用できるかどうかを調べた。その結果、温度上昇プログラムとして、stepwiseに電気炉温度を上昇させ、測定peakの重なりを分離して計測できる方法が開発できた。stepwise温度上昇プログラムを用いることにより、明らかに複数の異なる温度領域で微生物細胞の燃焼が起こるもが、260-380℃付近には一つのpeakしか現れていないことがわかった。この様な結果は、電気炉の温度を熱重量分析の結果を見ながら段階的に上昇させることにより初めて見出されたものであり、これまで全く報告されていない。以上の実験結果は、燃えやすく発熱量も大きい微生物を簡便に選択するための新技術が開発でき、特定の温度領域における燃焼熱量を正確に測定することで燃料用微生物を簡便に選択できる装置の設計に道を開いた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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