2011 Fiscal Year Annual Research Report
転写因子およびシグナル伝達因子の光による活性制御法の開発とその発生分野での応用
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22657057
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
野地 澄晴 徳島大学, 大学院・ソシオテクノサイエンス研究部, 教授 (40156211)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大内 淑代 徳島大学, 大学院・ソシオテクノサイエンス研究部, 准教授 (00253229)
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Keywords | オプトジェニエティックス / コオロギ / オプシン / ホトトロピン / 転写因子 / シグナル伝達因子 |
Research Abstract |
動物や植物の光受容体システムを用いて、転写因子および細胞質effector蛋白質の活性化を光で制御する系を作製することを目的として、研究をおこなってきた。まず、新規光受容体として、動物の光受容体であるオプシンの一つであるオプシン5をクローニングし、その光特性を調べ、さらにその発現パターンを調べた。その結果、オプシン5は紫外線に反応するオプシンで、脳と眼に発現していることがわかった。これらの成果から、このオプシンを用いると紫外線に応答するシステムを構築できることがわかった。さらに、植物光受容体システムを用いて、蛋白質の活性化を光で制御する系を作製する目的で、光に応答して赤色化するイチゴのシステムを調べた。イチゴの光センサーは青色光受容体フォトトロピンであることがわかった。このフォトトロピンをクローニングし、その光特性を調べている。これらの光受容体を用いた細胞活性化システムを作製するために、トランスジェニック動物、植物の作製を試みてきた。しかし、コオロギにおいて、神経特異的に発現させるため、actin-Ga14 driver lineまたはeyeless-Ga14 driver lineを得ることを試みたが、現在のところ期待しだトランスジェニック個体は得られていない。トランジェントな発現では期待された効果が得られるのであるが、ゲノムに組み込まれると活性がなくなることがわかった。挿入されるゲノムの位置効果の可能性がある。引き続き、さらに検討を重ね、これら光受容体をまず神経特異的に発現させる方法を確立したい。
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Research Products
(5 results)
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[Journal Article] Functional analysis of the role of eyes absent and sine oculis in the developing eye of the cricket Gryllus bimaculatus2012
Author(s)
Takagi A, Kurita K, Terasawa T, Nakamura T, Bando T, Moriyama Y, Mito T, Noji S, Ohuchi H
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Journal Title
Dev Growth Differ
Volume: Vol, 54, No.2
Pages: 227-240
DOI
Peer Reviewed
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