2010 Fiscal Year Annual Research Report
コラーゲン様3重らせんペプチドの動態特性を利用した新規ドラッグキャリアの開発
Project/Area Number |
22659112
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
小出 隆規 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (70322253)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安井 裕之 京都薬科大学, 薬学部, 教授 (20278443)
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Keywords | ドラッグデリバリー / コラーゲン / ペプチド |
Research Abstract |
重酸素でラベルしたコラーゲン様ペプチドの調製と動態 Fmoc型固相合成法により構築した(Pro-Hyp-Gly)10のカルボン酸を、硫酸存在下、室温にて180水で処理することにより、重酸素ラベルした。本ペプチドをラットに経静脈投与後したのち尿を採取した。尿サンプルをHPLCで分離後、MALDI-TOF質量分析を行った結果、本ペプチドは未変化体としてほぼ全量が尿中に排泄されることがわかった。フルオレセインで蛍光標識したコラーゲン様ペプチドの合成 (Pro-Hyp-Gly)10のアミノ末端にカルボキシフルオレセイン活性エステル(5-FAM-SE)を反応させ、フルオレセイン(FL)一(POG)10を合成した。本反応は反応が遅く、収率が低かったため、アミノ末端にフレキシブルなリンカーを導入した、FL-betaAla-(Pro-Hyp-Gly)10にデザインを変更することにより解決した。また、37℃における3重らせんコンフォメーションは、円偏光二色性スペクトル測定により確認した。 蛍光標識コラーゲン様ペプチドのPhamakokinetic Analysis 上記FL化コラーゲン様ペプチドを、マウスに経静脈投与した。尿サンプルを採取し、蛍光測定を行ったところ。未修飾体同様、ほぼ全量が尿中に排出されることが分かった。今後蛍光HPLCを用いて、測定した蛍光が未代謝のペプチド由来のものであることを確認する必要がある。
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