2010 Fiscal Year Annual Research Report
上皮細胞を起点にしたアレルギー性鼻炎発症機序の解明
Project/Area Number |
22659187
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Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
善本 知広 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (60241171)
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Keywords | 上皮細胞 / 鼻炎 / アレルギー / アレルゲン / 好塩基球 / サイトカイン |
Research Abstract |
初年度は2種類のブタクサ抗原特異的新規アレルギー性鼻炎モデルマウスを樹立した。 (1) ブタクサ抗原の感作とブタクサ抗原の曝露に伴って発症するアレルギー性鼻炎モデルマウスの樹立 ヒトのアトピー型アレルギー性鼻炎に相当するアレルギー性鼻炎モデルモデルを作製する目的で、マウスにブタクサ花粉粒子(ragweed pollen ; RW)を水酸化アルミニウムと共に正常マウスに2回免疫し、RWを4日間点鼻することで、1)点鼻後10分間に頻回にくしゃみを発症し(即時相)、2)点鼻24時間後に鼻粘膜に著明な好酸球浸潤、上皮の多列化とムチン産生亢進を伴った(後期相)ヒトのアトピー型アレルギー性鼻炎の病態を反映するRW特異的アレルギー性鼻炎モデルマウスを樹立した。更に、本アレルギー性鼻炎マウスはRW点鼻に反応して、血清中にRW特異的IgE抗体と頸部リンパ節細胞にRW特異的Th2細胞の誘導を認めた。 (2) ブタクサ花粉の頻回点鼻によるアレルギー性鼻炎モデルマウスの樹立 アトピー素因のない非アトピー型アレルギー性鼻炎患者の病態を反映するアレルギー性鼻炎モデルマウスを樹立する目的で、マウスをRWであらかじめ免疫することなく、RW(1mg/20μl)をawakeの状態で14日間連続点鼻した。その結果、上記のRW免疫マウスと同様、1)点鼻後10分間に頻回にくしゃみを発症し(即時相)、2)点鼻24時間後に鼻粘膜に著明な好酸球浸潤を伴い(後期相)、3)RW特異的IgE抗体の上昇を認めるアレルギー性鼻炎モデルマウスを樹立した。更に、本アレルギー性鼻炎マウスはRWのみの点鼻によって、頸部リンパ節細胞にRW特異的Th2細胞が誘導された。
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Research Products
(32 results)
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[Journal Article] Crucial role of impaired Kupffer cell phagocytosis on the decreased Sonazoid-enhanced echogenicity in a liver of a nonalchoholic steatohepatitis rat model.2010
Author(s)
Yoshikawa S, Iijima H, Saito M, Tanaka H, Imanishi H, Yoshimoto N, Yoshimoto T, Futatsugi-Yumikura S, Nakanishi K, Tsujimura T, Nishigami T, Kudo A, Nishiguchi S
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Journal Title
Hepatology Research
Volume: 40
Pages: 823-31
Peer Reviewed
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