2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22659385
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Research Institution | Fukuoka College of Health Sciences |
Principal Investigator |
知念 正剛 福岡医療短期大学, 歯科衛生学科, 准教授 (20099055)
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Keywords | 老年歯科医学 / 口腔内乾燥症 / 唾液の粘度 / 唾液の曳糸性 / 保湿剤 / 粘度計 / 音響粘度計 / 物理的性質 |
Research Abstract |
口腔乾燥症のように唾液の出にくい人は口腔内に存在する唾液量が少なく、しかも、漿液性の唾液が少なくなる傾向があり、結果として唾液の粘度が高まる。このため多くの口腔乾燥症の診断キットは唾液の粘度に関連した量を測定して評価している。 唾液粘度を測定する実験室レベルの測定器は多量の唾液が必要であるため、唾液が採取しにくい口腔乾燥症の粘度測定には不適である。また、唾液専用に開発された唾液曳糸性試験機でも必要な最小量を60μLに小さくしてあるが、口腔乾燥症の患者のうち1割強が60μLの唾液を採取できない。本研究では少量(15μL程度)の唾液を使って唾液粘度を測定することを目的にする。しかも、感染症対策からも使い捨てのできる廉価な検査キットの開発を目的にする。 流体に混ざらない滴を比重の小さい流体に滴下させると、滴は球形を保ちながら落下していく。その落下速度は滴の粘度によって変化する。粘度が大きいと落下速度は小さく、粘度が小さいと落下速度は大きくなる。このため、滴の粘度は流体の粘度と滴の落下速度でもって表される。あらかじめ流体の粘度を測定しておけば、滴の落下速度を測定することで滴の粘度が求められる。滴として唾液を使い、流体としては唾液が混ざらない物質(以下、コントロール物質と呼ぶ)を予定している。
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Research Products
(2 results)