看護師・医師からみたNICUにおけるスピリチュアリティの問題に関する研究

2010 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 22659411
• Research Institution: Hiroshima University
• Principal Investigator: 横尾 京子 広島大学, 大学院・保健学研究科, 教授 (80230639)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 藤本 紗央里 広島大学, 大学院・保健学研究科, 講師 (90372698) ; 村上 真理 広島大学, 大学院・保健学研究科, 助教 (10363053)
• Keywords: ハイリスク新生児 / NICU / スピリチュアリティ / スピリチュアルケア / 新生児看護

Research Abstract

本研究の目的は、NICUに勤務する看護師および医師を対象に面接調査を実施し、NICUに存在するスピリチュアリティに関する問題や課題を明らかにし、NICUにおけるスピリチュアルケア実現化への示唆を得ることを目的としている。
平成22年度は、NICUに存在するスピリチュアリティに関する問題や課題を明らかにするために、データ収集・分析を行うことであった。そこで、文献検討により面接ガイドを作成し、看護師5名(宗教法人もしくは宗教名を標榜していない施設に勤務)を対象に半構成型面接調査を実施した。
現段階では、スピリチュアリティをケアの領域として認識していないこと、スピリチュアリティに関わる問題状況を体験していることがわかった。また、面接を通して、「あの状況では○○したほうがよかったのではないか」というスピリチュアルケアへの気づきを示すこともあった。スピリチュアルケアを具現化するには、「スピリチュアリティに関する理解を深める」「十分に話を聴くための時間を確保する」「コミュニケーションスキルを向上させる」「看護師の心理的負担を軽減する」が挙げられている。
平成23年度は、看護師のみならず医師への面接、宗教法人もしくは宗教名を標榜している施設に勤務する看護師・医師への面接を実施し、本研究目的を達成していく。