2012 Fiscal Year Annual Research Report
環境への熱伝達特性および衣服内熱移動解明のための新規サーマルマネキンの開発
Project/Area Number |
22686055
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
佐古井 智紀 信州大学, ファイバーナノテク国際若手研究者育成拠点, 助教 (70371044)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 室内環境 / 熱交換 / サーマルマネキン / 熱伝達率 / 作用温度 |
Research Abstract |
平成23年度開発した黒と銀、および黒と銀の縞の円筒型の部位サーマルマネキンに二点温度周期制御を実装した。人工気候室での実験により、このシステムの熱容量を決定し、部位マネキンの蓄熱を考慮した熱収支により、局所の熱伝達係数と作用温度を決定するシステムを作成した。また、黒と銀の縞の発熱円筒では、対流熱伝達率と放射熱伝達率、等価気温と等価放射温度を決定できた。 日射が人体に及ぼす影響を評価するため、日射吸収率が異なる黒色と白色の計測器の値を加重平均する重み係数の計算式を導いた。 黒と銀の発熱円筒を用い、熱交換における対流成分と放射成分の分離を試みた。近赤外熱源がある場合とない場合で比較計測を行った結果、近赤外熱源がない条件での放射率と近赤外熱源が有る場合の近赤外に対する吸収率は、赤外領域であっても大きく異なることが確認された。消防服などの耐熱服の熱防護性能を評価する上で、赤外領域での反射率を考慮していく必要性が示唆された。開発した発熱円筒を用い、近赤外領域での着衣の反射率を決定する方針を得た。ただし実験による実証までは至らなかった。 前年度までに作成した円筒型マネキンを複雑な実人体形状を模したサーマルマネキンへ拡張させる初期段階として、CAD上で人体形状データに配線溝を加え、3Dプロッタで出力し、左手と左前腕をサーマルマネキンとして具体化した。ただし、全身を具体化するまでには至らず、全身としての温熱生理状態の分布、および放熱量分布を評価・予測するシステムまでは構築できなかった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)