2010 Fiscal Year Annual Research Report
コア融合機能を持つメニーコアプロセッサに関する研究
Project/Area Number |
22700046
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
吉瀬 謙二 東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 准教授 (50323887)
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Keywords | メニーコア / コア融合 |
Research Abstract |
チップに複数のプロセッサコアを集積するマルチコアプロセッサが注目されている.市場では2個から8個程度のコアを搭載するマルチコアプロセッサが普及している.今後も,搭載されるコアの数は増加していくと予想されており,チップに数十個あるいは数百個のコアを搭載するメニーコアプロセッサの性能を引き出す研究が必要とされている.そのような要求を受け,本研究では,メニーコアプロセッサの高性能化のための方式開発に取り組んでいる.具体的には,幾つかの発行幅の狭いプロセッサコアを協調動作(コア融合)させることで発行幅の広い仮想コアを形成し,このコア融合の技術を用いて逐次処理部分を加速するメニーコアプロセッサアーキテクチャの確立を目指している. 今年度は,シンプルなパイプライン処理のプロセッサ,複数のパイプラインを持つスーパースカラプロセッサなど,幾つかの異なるマイクロアーキテクチャを採用するプロセッサをFPGA上に実装し,コア融合アーキテクチャのハードウェア規模を見積もるための準備を進めた.また,提案しているコア融合技術であるCoreSymphonyアーキテクチャの高効率化を着実に進めることができた.特に,これまでハードウェア規模が大きかった分岐予測器の構成を大幅に見直すことにより,予測精度の向上,ハードウェアの複雑さの低減,ハードウェア規模の低減をおこなった.これにより,プロセッサのフロントエンドの大部分のハードウェア構成を実現可能なレベルまで具体化することに成功した.
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Research Products
(4 results)