2010 Fiscal Year Annual Research Report
高機能演算子を有する分散実時間ストリーム処理基盤に関する研究
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22700090
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
川島 英之 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 講師 (90407148)
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Keywords | ストリームデータ処理 |
Research Abstract |
近年,センサや位置情報などの実世界から得られるストリームデータに対する問合せ要求が増大している.そして,そのような要求を実現するストリーム処理エンジン(SPE)がこれまで研究開発されてきた.SPEに関して,本研究では高信頼化技法の研究を行うと共に,単一マシン上でのカーネル・高速アーカイブ技術・高速来歴保存技術の開発を行った.特に成果の出た高信頼化技法に関して下記に述べる. SPEでは,地理的に離れた情報源の統合や負荷分散を実現させるために,SPEを分散配置させる分散ストリーム処理エンジン(DSPE)の利用が一般的である.DSPEでは,複数のSPEの入力と出力をつなぎ合わせることにより分散環境を構築するため,分散環境中のノードが1つでも停止してしまうと,システム全体が停止してしまうという問題がある. この問題を解決するため,我々が先行研究で提案したSemi-Active Standby方式(SAS)に関して,様々な環境下において評価・考察し,新たに適応型Semi-Active Standby方式(A-SAS)を提案する.A-SASは,ストリームデータの性質変化に対して,高信頼化によるバンド幅使用量,リカバリ時間を適応的に調整する.本研究では,A-SASの詳細と,我々が開発したプロトタイプシステムを用いたSAS,A-SASの性能を実験的に評価した. 上記に加え,高信頼化を考慮した分散問合せ最適化技法を提案し,シミュレーションによってその有効性を示した.
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Research Products
(8 results)