2011 Fiscal Year Annual Research Report
高機能演算子を有する分散実時間ストリーム処理基盤に関する研究
Project/Area Number |
22700090
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
川島 英之 筑波大学, システム情報系, 講師 (90407148)
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Keywords | ストリームデータ処理 |
Research Abstract |
近年,センサや位置情報などの実世界から得られるストリームデータに対する問合せ要求が増大している.そして,そのような要求を実現するストリーム処理エンジン(SPE)がこれまで研究開発されてきた.本研究提案においては高機能演算子を有する分散実時間ストリーム処理基盤に関する研究を行ってきた.その結果として分散ストリーム処理システムSS*の試作版を開発した.SS*はリレーショナルストリーム処理システムである.SS*には高信頼化機能,分散データ処理機能を導入した. また,今年度は高速データアーカイビング,メディアストリーム処理,ストリームとリレーションの統合化,そして暗号化ストリーム処理について研究を行った.特に研究を行った暗号化ストリーム処理についてここで述べる. 膨大なストリームデータ処理の実行にはパブリッククラウドなどの分散並列処理基盤を用いることが有効であると考えられる.しかし,パブリッククラウドは一般に組織のファイヤウォールの外側で第三者により管理されるため,パブリッククラウド上の情報に対して機密性を保持することができない.これに対し我々は,安全性を考慮したストリームデータ処理の実現を目的とし,CryptDBに基づく暗号化ストリーム処理方式の実現,及び通信帯域やメモリ使用量の効率化を実現する手法の提案を行った.提案方式はナイーブな方式に比べて通信帯域やメモリ使用量を効率化できることを実験的に示した.
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Research Products
(5 results)