2013 Fiscal Year Annual Research Report
発生期における神経細胞の核移動を支配する分子基盤の解析
Project/Area Number |
22700337
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
梅嶋 宏樹 京都大学, 物質-細胞統合システム拠点, 研究員 (40525375)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 脳・神経 / 発生・分化 / 細胞・組織 |
Research Abstract |
神経細胞の細胞核が適切な位置に移動することは機能的な脳の形成において必須である。本研究は神経細胞の核移動における細胞骨格の役割を明らかにすることを目的とし、細胞骨格の動態および細胞骨格と細胞核の相互作用に注目して解析を行なう。 前年度までに小脳再凝集培養系において神経細胞のアクチンおよび微小管細胞骨格と細胞核を蛍光タンパク質によって標識し、スピニングディスク型高速共焦点顕微鏡を用いたタイムラプス撮影によって移動に伴う細胞骨格ダイナミクスを高い時間・空間分解能で観察することに成功している。本年度ではさらに細胞骨格ダイナミクスと核ダイナミクスの相関を解析することを目的し、移動時における核のダイナミクスに注目し解析を行なった。上述のタイムラプス観察手法により細胞核は移動に伴って変形・回転していることを見出した。変形に対しては、デジタル画像解析手法により細胞核の輪郭点を抽出し周辺曲率の経時的変化を定量的に解析した。その結果、核の移動開始時に核の前方側で特徴的な曲率の変化が起こることを見出した。回転に対しては異なる核内構造マーカーを併用して評価し核全体の回転が起こっていることを確認した。また、細胞骨格ダイナミクスの解析に関してはより生体内に近い環境である小脳スライス培養下においてもタイムラプス観察を行ない、移動中の神経細胞内部におけるアクチン骨格のダイナミクスを観察することに成功した。 本研究で得られた結果に関して、第7回神経発生討論会でポスター発表を行ない議論した。また、本研究の成果の一部は現在、査読論文誌への投稿を準備中である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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