2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22700445
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
神代 真里 東京医科歯科大学, 歯学部, 非常勤講師 (40462791)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 共同注意 / 模倣 / 脳神経活動 / 硬膜下多点電極 / サル / コミュニケーション |
Research Abstract |
自分が食べ物をつまむ時だけでなく、他者が食べ物をつまむのを観察する時にも活動する「ミラーニューロン」がサルの腹側運動前野で発見されて以来、ミラーニューロンからなるミラーニューロンシステムが、行為の理解と模倣の神経基盤の有力候補であるとされているが、現在に至るまでそれが模倣の神経基盤であるという直接的な証拠は得られていない。本研究では、申請者が独自に開発した「共同注意」を経てサルの模倣を引き出す方法でサルの模倣を実現し、共同注意とそれに引き続いて成立する模倣の神経基盤の解明を目指す。本研究に採択された直後に出産をした為にすぐ復帰することができず、また、研究中断中に中断前の受け入れ研究者の遠方への移動も重なり、有給のポジションにつくことが難しかった。現在は、無給のポジションであるため、本研究のスムーズな遂行が難しいことは否めなかった。しかしながら、時間の制限が厳しいながらの実験であっても、緊張が高いサルでさえ共同注意を経て、模倣を引き出すことに成功した。さらに、今まで採用していた方法をより一層洗練させた方法を確立することが出来た。これによって、手の模倣の場合は精度を高めるため、高いモチベーションを維持するためなどに報酬(餌)を用いるが、口の模倣の場合は共同注意によるアイコンタクトを利用することも含め、必ずしも報酬が必要とならない舌出しの模倣を導きだすことに成功した。この手法を用いて、手と口の模倣の違いが明らかにされる可能性が高まると期待される。現在、鋭意解析を進めており、共同注意による模倣の脳活動が解明された際には、速やかに論文発表をする予定である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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