2010 Fiscal Year Annual Research Report
個人特性モデルに基づくユビキタス時代に即した色覚特性者のための色補正技術
Project/Area Number |
22700578
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Research Institution | Okayama Prefectural University |
Principal Investigator |
滝本 裕則 岡山県立大学, 情報工学部・情報通信工学科, 助教 (10413874)
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Keywords | 画像処理 / 色覚特性 / 表色系変換 / 色覚バリアフリー |
Research Abstract |
これまでに、色覚特性者のための色覚バリアフリーシステムや画像の再配色法がいくつか提案されている。しかし、それらは、撮影した画像を計算機に取り込んで再配色処理を行う必要があることや、最適な画像を生成するための複数パラメータを手動で操作する必要があるなど、限られた状況下でのみ有効な手法であった。そこで、我々は、最適化手法とパターン認識技術を用いて、色覚と感性に関する個人特性モデルに基づく、ユビキタスな色覚バリアフリーインタフェース実現に向けた、感性的な配色情報を考慮しつつ知覚しやすい画像へと色補正を行う技術の開発を行った。なお、平成22年度においては、以下に示す2つの項目について明らかにした。 [課題1]パターン認識技術に基づく色覚特性者に対する個人モデル解析法の提案 各個人の色覚特性に適した色補正を行うため、色覚特性モデル(種類と程度)を解析する手法を開発する。現状では、The Farnsworth-Munsell D-15 Testを計算機上で簡単に行えるシステムの構築を行っている。また、パターン認識技術に基づく色覚特性モデルの解析手法を提案し、実装中である。 [課題2]確率的推論に基づく画像領域分割手法(MDA)の完全自動化と最適化 課題1にて構築予定の個人特性モデル(色覚・感性)より、色覚特性者別に最適な画像の領域分割を行う技術を確立した。また、四則演算のみで変換可能なYCrCb表色系に対して混同色線理論を適用し、その有効性を検証した。現状では、携帯端末などで処理が行えるようアルゴリズムの最適化を行っている。
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Research Products
(1 results)