Research Abstract |
平成22年度は,平成22年5月にエジンバラ大学剣道クラブの指導者が来日した際に,同クラブの活動状況,同指導者の修練観,指導観に関する質問紙調査及びインタビュー調査を実施した。同年6月には国内在住の元ロンドン大学剣道クラブ指導者に同様の調査を実施した。同年9月には英国のエジンバラ大学,インペリアル大学を訪問し,各クラブでの稽古・指導のあり方についての参与観察を行うとともに,エジンバラ大学の指導者においては前回からの継続インタビュー調査,インペリアル大学の指導者においては,質問紙調査とインタビュー調査を実施した。 上記の調査結果と,前年度までの調査結果を基に,英国や他国における大学クラブに適用可能なイントロダクションコースのコースモデルについて検討した論文を執筆し,同論文は,同年9月にポーランドの武道系国際ジャーナルArchives of Budoに掲載された。 平成23年2月には,オックススフォード大学,グロースターシャー大学,ロンドン大学を訪問し,上記同様の参与観察と質問紙調査,インタビュー調査を実施した。また,この期間中はロンドンで開催された英国大学剣道選手権大会に審判長として参加するとともに,上記及び上記以外のクラブ指導者にインフォーマルなかたちでの補足調査を実施した。 ここまでの調査結果は,英国大学クラブ指導者の修練観,使命感,指導観,部員とのギャップ感といった観点から分類され,この内の一つである修練観について分析・考察した論文を執筆し,同論文は,平成23年3月に福岡教育大学附属体育研究センター紀要に掲載された。同論文執筆後は,残りの観点の内容についての分析を継続している。
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