2011 Fiscal Year Annual Research Report
バレエの運動技能レベルが着地時の衝撃緩衝動作に与える影響
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22700614
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
吉田 康行 お茶の水女子大学, リーダーシップ養成教育研究センター, アカデミック・アシスタント (80409705)
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Keywords | クラシックバレエ / バイオメカニクス / 衝撃緩衝 |
Research Abstract |
本年度はプロのクラシックバレエダンサーの動作を計測した.そして,昨年度のクラシックバレエ経験のある学生バレエダンサーのデータ解析もおこなった. 被験者は国内で活動しているプロの日本人女性バレエダンサーであった.バレエダンサーの動作を計測するために実験機材としてモーションキャプチャシステムとフォースプレートを使用した.被験者は全身に反射マーカーを装着しバレエの基本的な跳躍動作であるグランジュッテやグランパディシャを主としておこなった.また,動作はバレエシューズとトウシューズの両方でおこなった.国内においてプロのバレエダンサーの動作に関するデータは殆どないため計測をおこなっただけでも価値があると考えられる 昨年度に計測したクラシックバレエ経験のある学生バレエダンサーのグランジュッテの着地動作の解析もおこなった.被験者8名中2名が体重の4倍を超える最大地面反力を示した.そして地面反力のパターンも他の被験者と異なっていた.この2名の地面反力は被験者が着地後に地面に留まろうとしたことが原因と考えられる.一方,他の6名は着地後に走り抜けようとしたと考えられる.この6名の中で2名が国内のバレエコンクールで入賞経験があった.地面反力のパターンはスキルレベルを反映していると考えられる.また,クラシックバレエの経験年数と最大地面反力の間には有意な相関はみられなかった.このことから経験年数だけでスキルレベルを予測することは難しいと考えられる.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
プロのバレエダンサーは多忙のため実験の日程調整に時間がかかった.しかし,予定していた被験者数に達し,必要だったデータの取得ができた.
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Strategy for Future Research Activity |
データの処理を進め,学生とプロのバレエダンサーの動作の比較をしていく.そして学会発表や論文を投稿していく予定である.
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Research Products
(3 results)