2012 Fiscal Year Annual Research Report
バレエの運動技能レベルが着地時の衝撃緩衝動作に与える影響
Project/Area Number |
22700614
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
吉田 康行 お茶の水女子大学, リーダーシップ養成教育研究センター, アカデミック・アシスタント (80409705)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | バイオメカニクス / バレエ / 動作分析 |
Research Abstract |
計測したプロのクラシックバレエダンサーのグランジュッテの着地動作の解析をおこなった.また,その中にはバレエ団の主役である女性プリンシパルダンサー2名も含まれていた.そして,特にこのプリンシパルダンサーの動作の特徴を対照群12名と比較し明らかにした. 動作を計測するためにカメラ8台から構成されているモーションキャプチャプチャシステムを250Hzで使用した.また,地面反力を計測するためにフォースプレート1台を1000Hzで使用した.動作解析用ソフトを使用してデータ処理をおこなった.骨盤,そして左右の大腿部,下腿部,足部のモデル化をおこない下肢三関節の角度を求めた. 空中でのパフォーマンスはプリンシパルダンサーと対照群で差はみられなかったが,着地した瞬間の姿勢はプリンシパルダンサーと対照群の間で顕著に異なっていた.また膝関節と足関節の最大屈曲・背屈角度がほぼ等しかった.これらのことから着地中の関節の制御は異なっていたと考えられる.そして,鉛直地面反力において両プリンシパルダンサーともに着地後に地面反力は急激に上昇し,幾つかの小さなピークを出現させながら80ms付近で最大値に達していた.また,両者ともに最大値は体重の4倍以下であった.しかし,対照群の一部の試技の最大値は体重の4倍以上であった.衝撃力はダンサーの質量と負の加速度の積である.結果的に減速が大きくなると地面反力も増加していくことになる.つまり,プリンシパルダンサーは一部の対照群よりも強いブレーキ力を作用させていないと考えられる.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)