2010 Fiscal Year Annual Research Report
スキージャンプ・テイクオフ動作の力学的左右差の分析
Project/Area Number |
22700620
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Research Institution | Hokusho University |
Principal Investigator |
山本 敬三 北翔大学, 生涯学習システム学部, 准教授 (00405698)
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Keywords | スキージャンプ / テイクオフ動作 / 左右差 |
Research Abstract |
スキージャンプのテイクオフ動作とは、選手が助走姿勢から身体を伸展させて飛行姿勢へと移行する動作であり、選手には短時間に高出力の下肢伸展力が要求される。空力的に最適な飛行姿勢を形づくる上で、この伸展力には両脚に左右差がないことが望まれる。本研究では、スキージャンプのテイクオフ動作を対象にし、その力学的左右差を定量的に評価することを目的とする。評価にあたっては、関節運動や筋活動の大きさ・発揮タイミング等から左右差の原因を解明する。また、力学的左右差によるフライト姿勢の左右非対称性について、その空気力学的意味およびパフォーマンスへの影響を検討する。当該年度では、計測環境の整備を重点的に行った。実験系の確立、被験者の確保および計測データの処理手順の確認を行った。実験では、被験者にシミュレーション・テイクオフ動作(トレーニングで利用される模擬動作)を課し、足圧計測とビデオ撮影を同時に行う。足圧計測から圧中心および踏切力を計測し、力学的な左右差を評価する。ビデオからは、上肢動作のキネマティクス的な左右差を評価する。現時点で、交付申請書に記載した10名の被験者は確保され、うち5名の計測が完了している。いずれの被験者においても足圧計測結果に左右差が確認されている。上肢動作についても左右差に伴う傾向が見られている。今後の研究計画として、上記実験の継続実施と踏切力の左右差が実ジャンプへ及ぼす影響を検討する。具体的には、実ジャンプ・テイクオフ動作のビデオ分析を計画している。
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Research Products
(4 results)