2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22700631
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
勝亦 陽一 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 助手 (90548281)
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Keywords | モノマネ / 投球 / 運動学習 / 子ども / 体力向上 / スピード / ダンス / コーチング |
Research Abstract |
研究全体の概要は、発育期の子どもを対象に「モノマネダンス」による運動技術学習プログラムの開発および効果の検証を行うことである。該当2年間における研究の目的は、オーバーハンドの投球能力(投球スピードおよび投動作)を向上させるための「モノマネダンス」の教材およびプログラムを開発し、その効果を検証することである。 今年度の前半は「モノマネダンス」の教材作成を行った。教材は分習法(投球動作を分解し、各動作を学習)と全習法(全身運動を学習)に大別される。分習法には、投動作に重要とされる股・肩・肘・膝関節および体幹について単関節運動または複合関節運動を習得できるような動作を選択した。全習法には、投動作に熟練していると考えられるプロ野球投手、社会人野球の投手、大学野球投手、高校・中学・小学校の競技レベルの高い投手の投球動作を選択した。試合における投手の投球動作を撮影し、学習者が見やすいように編集を行った。 今年度の後半は中学生の野球選手に作成した教材を試験的に実施させた。指導者および学習者から教材について「分かりやすさ」、「楽しさ」、「達成感」、「効果がありそうか」などの意見を聞き、教材の再考およびプログラムの作成を行った。分習法については、音楽を工夫することでより楽しさや達成感が高まること、オノマトペや動作にネーミングを付けることで動作の分かりやすさが向上することが考えられたため、その点を考慮した。 次年度は「モノマネダンス」学習の3週間-6ヶ月の短期的効果を検証することが目的である。指導者の指導感や学習環境に合わせて、今年度作成した教材を修正して実施する予定である。また、2年間の研究成果からボール投げの導入教育に活用できる教材およびプログラムを提案する。
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