2012 Fiscal Year Annual Research Report
身体性認知科学に基づいた英語語彙習得促進の手法開発と評価
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22700826
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
鈴木 明夫 東洋大学, 経営学部, 准教授 (00406373)
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Project Period (FY) |
2010-10-20 – 2013-03-31
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Keywords | 認知心理学 / 英語教育 |
Research Abstract |
日本人学習者が英単語を記憶するときどのような方略をもって記憶しているのだろうか、単語を構成する文字ひとつひとつを描いてスペルを覚える者もいるであろうし、また単語を集合として認識し、その形状を頼りに記憶する者もいると考えられる。またある者は英単語の聴覚的な情報を頼りに記憶している者もいるであろう。英単語の記憶方略によっては、ある英単語を認識し、その意味まで答えられても、発音を出来ない場合や、意味や発音が出来たとしてもスペルを間違えるということも考えられる。 ところで、英語のlとrの音素の区別は日本語にはなく、両方ともがはじき音(フラップ音)で発音され、聞き取り、発話に関して日本人英語学習者を悩ませている。しかし、このlとrの区別ができないことは、聴覚情報の聞き取りと発話に限られたことなのであろうか。例えばvocabularyなどの簡単な英単語を1つ考えてみた場合、多くの学習者がlとrの位置を混同する、あるいは両方同じ音素・文字で記すというスペルミスが他の単語よりも多く生起すると想定される。なぜこのようなスペルミスが起こるのであろうか。その原因の1つにlやrなどの音素に対する聴覚的なイメージが日本人は欠如していることが考えられる。それでは逆に、lやrなどの音素を発音できるようになるなど、聴覚的なイメージを持つことができるようになれば、上述したようなlとrを混同するような単語のスペルミスは減らすことができるのであろうか。 本研究では、ある特定の音素に関わる聴覚イメージ(発音ができる運動イメージ)の構築(ここではlとrを識別して発音できること)が、表記文字としての正確な単語の記憶(lとrのスペルアウトの正確さ)を補助するのかを検討した。結果として正確な運動イメージを持つことが出来た場合に、正確な書記イメージを構築できることが判明した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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