2012 Fiscal Year Annual Research Report
疾病史アーカイブズ論の創成:疾病史史料のアーカイビングと公開のための萌芽的研究
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22700841
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
廣川 和花 大阪大学, 適塾記念センター, 准教授 (10513096)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | アーカイブズ / 医学アーカイブズ / カルテ / ハンセン病 / 医療情報 / 症例誌 / 公文書管理法 / 大学史資料 |
Research Abstract |
当該年度には、疾病史アーカイブズ論の理論的・実践的事例の調査と、資料に即した公開に向けての検討を実施した。 次に、資料の旧所蔵者の事情等により延期していた財団法人大阪皮膚病研究会関係文書(追加分)の移管等を実施した。旧所蔵者から受理した資料の整理作業・写真撮影・目録化を行い、保存箱に移し替えて寄贈先となる大阪大学アーカイブズへと移送した。なお同資料群については1点ごとに写真撮影を行っており、画像データ等も合わせて大阪大学アーカイブズへ提供した。同時に、前回寄贈分資料の目録改訂作業を進め、追加分の目録と統合して『大阪大学アーカイブズ所蔵 財団法人大阪皮膚病研究会関係文書』に収録した。同目録には、解題としてこの資料群のもつ資料的意義、ならびに本文書群を大学文書館において公開するに当たっての考え方を示す論考を合わせて収載している。同目録は、本研究の成果報告書を兼ねるものであり、広く研究成果を公開することを目的として、紙媒体で刊行し各所へ送付すると同時に、大阪大学アーカイブズのウェブサイトならびに研究代表者のResearchmapのページにて前文を公開した。 本研究は、これまでほとんど日本国内で研究や実践が行われてこなかった「疾病史資料」のアーカイブズ学的研究に、具体的な資料群に即して取り組んだものであり、今後深められていくべき主題について基本的な議論の枠組みと実践例を示すものとなった。研究の過程では、歴史学研究者・医学史研究者・アーカイブズ学研究者・医学研究者等、関係する様々な分野の専門家と意見交換を行い、協同して研究を遂行することができた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(11 results)