2012 Fiscal Year Annual Research Report
梁啓超の文化構築と明治日本-変法運動から「新民」確立の過程を中心に
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22720145
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Research Institution | Japan Women's University |
Principal Investigator |
吉田 薫 日本女子大学, 文学部, 研究員 (30571400)
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Project Period (FY) |
2010-10-20 – 2013-03-31
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Keywords | 梁啓超 / 康有為 / 何樹齢 / 変法派 / 澳門 / 知新報 / 日中関係 / 文化交流 |
Research Abstract |
平成24年度の研究実施計画にもとづき、本年度の研究成果について以下の通り報告する。 1.前年度からの継続課題として、宮崎兄弟資料館等にて宮崎滔天関係資料を閲覧した。熊本における研究状況、今後の課題等について詳しく知ることができた。2.梁啓超と関係の深かった犬養毅・柏原文太郎について、犬養木堂記念館及び成田山霊光館・東京大学法学部にて関係資料の閲覧・調査を行った。3.兵庫県公館憲政資料館や神戸市中央図書館、華僑博物館において康有為・梁啓超とかかわりのある中国人関係資料について調査、閲覧し、各機関においてご教示をいただいた。4.中国澳門、広州、北京にて、変法派関係者についての調査及び関係資料の閲覧を行った。特に澳門での調査は、これまであまり言及されてこなかった人物や先行研究の状況についても知ることができ、非常に有益であった。広州や北京では研究をまとめる上で最終的な資料収集を行った。 本研究は梁啓超と明治日本のかかわりについて研究者が長年取り組んでいる課題を更に発展させるものである。これまで十分に研究されてこなかった梁啓超周辺人物についても考察を進めることにより、研究領域を広げて研究を進めてきた。これにより、梁啓超の活動について新たな視点と事実が提示できるものと考えている。昨年度の成果に続き(「康孟卿の翻訳作業とその周辺―戊戌政変から『清議報』刊行までを中心に」『中国研究月報』第65巻第10号)、本年度は前々からの課題である何樹齢について整理し、現在まとめの段階に入っているところである。梁啓超の活動及びその意義について、これまでの調査・研究を踏まえながら研究成果につなげていきたいと考えている。 また社会に対する発信として、梁啓超の故郷広東省新会のテレビ局による梁啓超の記録映像制作に協力した。テレビ並びに梁啓超故居記念館にて放映される予定である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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