2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22720299
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Research Institution | International Research Center for Japanese Studies |
Principal Investigator |
寺村 裕史 国際日本文化研究センター, 文化資料研究企画室, 特任准教授 (10455230)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | デジタル測量 / 考古学 / GIS / 情報考古学 / GPS |
Research Abstract |
24年度の研究成果に関しては,昨年度までに現地(岡山市・造山古墳群)に赴き高精度ハンディGPS(MobileMapper-CX)を使用して造山古墳の陪塚5基を対象として実施した墳丘デジタル測量データの処理を継続しておこなった。さらには,上記に加えて,再度現地に赴き,デジタルカメラを使用し墳丘上からの景観パノラマ写真を作成し,それとGPSでの計測データをGIS上で連動させる作業を実施した。 デジタルの景観写真と位置情報を連動させることによって,取得した測量データに「現在の景観(風景)」を重ね合わせる事が可能となり,あくまでもヴァーチャルではあるが,コンピュータ上で墳丘景観を復元することができた。これは景観考古学の一手法としても有用な方法論と言え,良好な成果が得られたと考えている。 そしてその成果の一部を,24年度内ではないが,25年4月に開催された日文研の『第196回 木曜セミナー』において,「古墳はどのような「場所」に築造されたのか-3~6世紀の前方後円墳の立地と眺望分析から-」という題目で口頭発表し,本研究課題の成果の一部について言及した。本研究課題の成果の一部を,セミナー発表として公表できたことは,一般に還元するという意味でも,重要な意義を持つものといえよう。 デジタル測量で得られた空間データに加えて,実際の景観(風景)を重ねる手法は,今後の研究の広がりにもつながる成果と考えている。 なお,学生や補助者などに作業補助を依頼することはせず,作業をすべて研究代表者がおこなったため,謝金およびその他の経費支出は発生しなかった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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