2013 Fiscal Year Annual Research Report
海上保険法制の中での損害防止費用負担義務にかかる実証的研究
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22730098
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
野口 夕子 近畿大学, 法学部, 教授 (40314794)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 商法 / 保険法 / 保険契約 / 海上保険 / 損害保険 / 損害防止義務 / 損害防止費用負担義務 / 英国海上保険法 |
Research Abstract |
本研究では、当該研究期間の最終年度に研究成果を論文として公表することを当初の目標としていたが、当該研究期間中、研究の方向性には問題がないものの、その方法に大幅な変更を余儀なくされた(「平成24年度研究実績報告書」参照)。 しかしながら、海上保険法分野は、英国法を中心とした長きにわたる判例と実務の蓄積によって、国際的な標準が確立している領域である。したがって、国際的な海上保険実務において、現在、損害防止義務及び損害防止費用負担にかかるルールがどのように取り扱われているのか、また、その基礎を形成してきた英国海上保険法制においてかかるルールがどのような変遷を遂げてきたのかを明らかにしていくことで、比較法的・歴史的観点から本研究の目的を達成することは可能である。 そこで、当該年度は、交付申請書中の「研究実施計画」に記載したように、わが国の海上保険法制並びに当該実務に多大なる影響を及ぼしたと考えられる英国を中心とした国際海運情勢や国際海上保険実務に関する文献等を詳細に検討していくことで、本研究の目的を達成しようと試みた。その結果、最終年度である当該年度中に研究成果を論文として公表することは適わなかったが、当該研究期間を通して、新たなアプローチにより研究成果を論文として公表するための資料収集を含めた調査並びに考察は行うことができたと考えている。その成果はまた、現在、商法の運送法並びに海商法分野の見直しが進められているわが国にあって、一定の意義を有するものと思われる。勿論、細かな点においては今後も更なる研究が必要ではあるが、その成果は順次、論文として公表していくよう努める。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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