2012 Fiscal Year Annual Research Report
縮小社会下の日本型まちづくりの水平展開による、新たなコモンズ形成の地域間比較研究
Project/Area Number |
22730395
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
矢部 拓也 徳島大学, 大学院ソシオ・アーツ・アンド・サイエンス研究部, 准教授 (20363129)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | まちづくり / コモンズ / 地方都市 / 都市再生 / 縮小都市 / 都市間比較 / 中心市街地 / 担い手 |
Research Abstract |
本年度は、熊本市の商店街およびまちづくり会社、富山市のまちづくり会社およびまちづくり会社が主催する「学生まちづくりコンペティション2012公開プレゼンテーション」、愛媛県伊予市双海地域の任意団体「まちづくり学校双海人(ふたみんちゅ)」、北九州市が主催する「リノベーションスクールin北九州」・北九州市立大学が主催している学生によるまちづくり活動、北海ニセコ町のまちづくり活動、札幌市の札幌大通りまちづくり会社へのヒヤリングおよびフィールドワークを行った。 富山市は改正まちづくり三法下の先進事例として名高く、行政とまちづくり会社のパートナーシップにより路面電車整備を核としたコンパクトシティを推進しているが、その一方でまちづくり会社が主導し、これまでは必ずしもまちづくりの担い手ではなかった大学生を対象とするまちづくりコンペを行うことで、新しいまちづくりの担い手づくりを進めていた。同様の傾向は各地で見られ、北九州市のリノベーションスクールや北九州市立大学の学生のまちづくり活動がまちづくり会社と連動する形で実施されており、新たなコモンズ形成の可能性が見出せた。また、地方のまちづくりでは、日本一の夕日のまちとして名高い双海町では、合併によりこれまでの行政主導のまちづくりが難しくなり、新なに任意団体が作られ、これまでとは異なったまちづくりの担い手による新たなコモンズ形成の萌芽が見られている。 これまでの成功事例といわれてきたまちづくり活動において、縮小社会に対応した、従来とは異なった担い手づくりが積極的に行われており、これらは今後の新しいまちづくり潮流=新しいコモンズ形成ではないかと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)