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2010 Fiscal Year Annual Research Report

集団討議における話者の取得役割の時系列的変化と集団内構成に関する動的アプローチ

Research Project

Project/Area Number 22730495
Research InstitutionKurume University

Principal Investigator

藤本 学  久留米大学, 文学部, 准教授 (00461468)

Keywords話者役割タイプ / グループディスカッション / 話者役割レパートリー / 階層的役割トレース法
Research Abstract

話者役割の取得においては,集団内構成が大きな影響を及ぼすと考えられる。たとえば,ある参加者が特定の話者役割について高い取得率を持っていても,他により高い取得率を持つ者がいれば,後者が全体の流れの中でその役割を取得することになるであろう。さらにこのプロセスには,幅広い行動ができるかという話者役割取得レパートリーの多様性(多くの話者役割の取得率が高い)の高さが影響すると考えられる。これらが低い者は役割葛藤時に他の役割にスムーズに移行することができない。もしも役割葛藤を起こしたメンバーの双方が,話者役割取得レパートリーが乏しく,また役割調整力が低い場合は対立が表面化し,ディスカッションの展開や成果,また他のメンバーの行動にネガティブな影響を及ぼすことになる。実際,階層的役割トレース法を考案するためのサンプルデータを取った実験でも,司会を指向する2人の参加者が主導権争いと不和を起こし,他のメンバーが萎縮するという事態が観察されている。そこで,本年度前半は,話者役割タイプの特定と,それを元にした話者役割取得レパートリーを測定する尺度の作成を行った。
並行して,23年度以降の分析に必要な小集団討議の発話データを得るために,会話実験を実施した。実験では,はじめに実験参加者をアンケート室に集め,実験前アンケートに回答を求めた。アンケートは,本年度前半で作成した話者役割レパートリーを判定するSR3と,コミュニケーション参与スタイルを測定するCOMPASS(藤本,2008)から成る。その後,実験室に誘導し,ツアープランニング課題を課し,グループディスカッションを求めた。この課題は冬休みに討議集団の5人でいく1泊2日のグループ旅行を計画し,旅程表を作成するというものであった。討議時間の目安は30分間で,開始と終了の合図はベルの音で知らせ,話し合いが終了した時点で挙手するように求めた。実験後,実験参加者を再びアンケート室に誘導し,実験後アンケートとして討議中の自他の行動に関する感想の記入を求めた。

  • Research Products

    (3 results)

All 2012 2010

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (2 results)

  • [Journal Article] コミュニケーション参与スタイルに注目した小集団会話における発話行動生起プロセス2012

    • Author(s)
      藤本学
    • Journal Title

      実験社会心理学研究

      Volume: 51 Pages: 79-90

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] 話者役割レパートリー基準と参与スタイルおよび討議行動評価との関連性2010

    • Author(s)
      藤本学
    • Organizer
      日本社会心理学会第51回大会
    • Place of Presentation
      広島大学
    • Year and Date
      2010-09-17
  • [Presentation] 会話者の話者役割レパートリーを特定する基準2010

    • Author(s)
      藤本学
    • Organizer
      日本グループ・ダイナミックス学会第57回大会
    • Place of Presentation
      東京国際大学
    • Year and Date
      2010-08-28

URL: 

Published: 2012-07-19  

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