2011 Fiscal Year Annual Research Report
接近と回避の動機づけが注意のコントロール機能に及ぼす影響
Project/Area Number |
22730523
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
田中 あゆみ 同志社大学, 心理学部, 准教授 (00373085)
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Keywords | 接近-回避動機づけ / 注意 |
Research Abstract |
本研究の目的は第一に、接近-回避動機づけが注意のコントロール機能に及ぼす影響を検討することであった。またさらに、接近-回避動機づけが注意欠陥多動性障害(AD/HD)傾向と関連するという仮説を検討することが第二の目的であった。 本年度は接近-回避動機づけと注意コントロール機能の関係について検討した実験について詳細な分析を行った。実験者の教示によって操作される動機づけよりも、個人が具体的に設定する目標における接近-回避の違いがより強く注意のコントロールに影響をすること、そして、回避の目標が接近の目標よりも優れたコントロール機能につながる可能性が示唆された。以上の結果は学会での発表後、論文にまとめられ、専門誌への投稿準備中である。ただし本研究期間において動機づけ操作の方法が確立できたとはいえず、注意欠陥多動性障害との関係を実験的に検討することはできなかったため、今後継続して検討を行う予定である。 本年度はさらに、動機づけ特性と注意欠陥多動性障害の傾向との関連を検討した質問紙調査から得られた結果の分析を行い、論文にまとめ、専門誌への投稿準備を行った。接近と回避の動機づけ特性の質問紙は優れた信頼性、妥当性を備えていることが明らかになった。また本研究の重要性は、従来知られていない、動機づけ特性と注意欠陥多動性障害傾向との関連性についてはじめて検討を加えた点にある。今後は得られた結果の安定性を調べるための追加調査が必要である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)