2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22730547
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
石川 信一 宮崎大学, 教育文化学部, 講師 (90404392)
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Keywords | 認知行動療法 / 児童 / 不安障害 / 家族 |
Research Abstract |
本年度の研究の主眼は,不安障害の児童を持つ親に対する認知行動療法プログラムの開発であった。 まず,これまでの申請者の先行研究を元にしながら(石川・坂野,2005;石川・下津・佐藤,2008),海外の研究資料の収集を行い,不安障害の児童を持つ親を対象とした認知行動療法プログラムを開発することを目指した。まず,2010年6月にBostonで開催されたWorld Congresses of Cognitive and Behaviour Therapy (WCBCT)に参加し,研究資料の収集を行った。現地では複数の研究者に会い,情報の交換を行った。 次に,海外で実施されているプログラムについて情報収集を行うため,海外の研究施設の見学,および情報の交換を行った。まず,11月児童の不安障害分野における研究のリーダーの1人である,Virginia TechのDr.Thomas Ollendickを訪ねた。研究施設であるChild Research Centerを見学するとともに,そこで実施されている恐怖症に対する認知行動療法プログラムを見学し,治療技法について情報交換を行った。加えて,2月には世界的に最も普及しているThe Coping Catプログラムの開発者であるTemple University のDr.Philip Kendallを訪ねた。先進的な児童の不安障害専門クリニックであるThe Temple University Child & Adolescent Anxiety Disorders Clinic (CAADC)に滞在し,プログラム概要について見学するとともに,わが国における不安障害の児童を持つ親に対する認知行動療法プログラムの開発について議論を行った。 以上の手続きを踏まえ,わが国における児童の不安障害に対する家族認知行動療法プログラムの開発への準備を進めた。
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Research Products
(10 results)