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2012 Fiscal Year Annual Research Report

不安定社会におけるノンエリート女性の〈学校から仕事へ〉の移行に関する実証研究

Research Project

Project/Area Number 22730658
Research InstitutionKanazawa University

Principal Investigator

杉田 真衣  金沢大学, 学校教育系, 准教授 (50532321)

Project Period (FY) 2010-04-01 – 2013-03-31
Keywords教育学 / ジェンダー / 移行 / 若年労働市場
Research Abstract

本年度取り組んだことは、大きく分けて三つある。一つは、ノンエリート女性と「女性性」を売る労働との関わりについての研究である。女性たちがどのような状況でそういった労働に入職し、どのような労働に従事し、どのような経緯でそこから退出し、その後どのような労働へと移っているのかを、東京の若年ノンエリート女性を対象とした調査で得られたデータをもとに分析し、論文を執筆した(共著の書籍として刊行予定)。キャバクラ等でのいわゆる「水商売」、性産業や出会い系サイトのサクラというような、これまで個々に扱われてきた労働を、全て「女性性」を売る労働(「性的サービス労働」)として捉えることで、女性労働を分析する新たな枠組みを創出した。さらには、高校を卒業して10年目に入った女性たちを対象としたインタビュー調査を行った。
二つ目は、北陸地方で暮らす、生物学的には女性の身体を持って生まれたセクシュアルマイノリティ(トランスジェンダーの男性と、レズビアン)の若者たちについての研究である。本研究1年目に実施したインタビュー調査を分析し、彼ら/彼女らが学校での生活や、学校からの仕事への移行においてどのような困難に直面しているのかについて明らかにし、学会で発表した。併せて、調査対象者のその後の状況について知るためにコンタクトを続け、石川県で立ち上げられたセクシュアルマイノリティの当事者団体の活動にも参与し続けた。
三つ目は、これまでの自身の研究で充分に追求することができてこなかった、ノンエリートの若年女性の社会的自立への生育家族の影響、とりわけ母娘関係に焦点をあてて分析し、論文を執筆した。家庭内でのジェンダー分業により、介護や育児を担わされ、行動も監視されて束縛されている状況を浮かび上がらせた。加えて、生活指導研究において家族がどう扱われてきたかを整理して批判的に分析し、学会で発表した。

Current Status of Research Progress
Reason

24年度が最終年度であるため、記入しない。

Strategy for Future Research Activity

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • Research Products

    (3 results)

All 2013 Other

All Journal Article (1 results) Presentation (2 results)

  • [Journal Article] 「早く大人になりたい-生活困難層若年女性の仕事と家族」2013

    • Author(s)
      杉田 真衣
    • Journal Title

      『女たちの21世紀』

      Volume: 73 Pages: 36-39

  • [Presentation] 「生活指導研究は親密な関係をどう論じてきたか」

    • Author(s)
      杉田 真衣
    • Organizer
      日本生活指導学会第30回研究大会
    • Place of Presentation
      立命館大学(京都府)
  • [Presentation] 「セクシュアルマイノリティの学校体験-女性規範との葛藤に焦点をあてて-」

    • Author(s)
      杉田 真衣
    • Organizer
      日本教育学会第71回大会
    • Place of Presentation
      名古屋大学(愛知県~

URL: 

Published: 2014-07-24  

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