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2010 Fiscal Year Annual Research Report

RC造建物の有開口非構造壁を構造壁として活用するための性能向上に関する研究

Research Project

Project/Area Number 22760431
Research InstitutionBuilding Research Institute

Principal Investigator

諏訪田 晴彦  独立行政法人建築研究所, 構造研究グループ, 研究員 (50356002)

KeywordsRC / SHCC / 有開口壁 / 非構造壁 / 耐震性能 / ひび割れ / 構造実験
Research Abstract

H22年度は、1層1スパンの構面にドア開口と窓開口を有する実大の1/2.5スケールの有開口壁試験体の構造実験によって従来のRC造とSHCC造の基本的耐震性能を比較検討した。主な検討項目は剛性、耐力、変形性能およびひび割れ性状である。実験より得られた知見は以下の通りである。
・剛性については、SHCCのヤング係数がコンクリートの約1/2程度であることやSHCC壁板部とRC周辺架構(柱・梁)との打ち継ぎ部に滑りが生じたことに起因して、従来のRC造よりも低い。
・耐力については、正負交番繰返し加力の加力方向によって異なる結果となり、壁板部と周辺架構との打ち継ぎ部の滑りが小さい方向の加力では、SHCC造がRC造を上回った。
・変形性能については、SHCC造の最大耐力時の変形角がいずれの加力方向についてもRC造を上回り、最大耐力以降の耐力低下もRC造に比べて緩やかであった。
・ひび割れ性状については、RC造では1/200程度の変形角からひび割れ幅の拡大が顕著になるのに対し、SHCC造では1/100程度の変形角までひび割れ幅の拡大は極めて小さく抑えられた。
以上の知見は、RC造建築物において有開口非構造壁を構造壁として活用する上でSHCCを利用することが極めて有益であることを示唆するものである。

URL: 

Published: 2012-07-19  

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