2011 Fiscal Year Annual Research Report
環境ゾーニング地図集を活用した人口減少時代の環境共生型土地利用シナリオ作成
Project/Area Number |
22760441
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
田中 貴宏 広島大学, 大学院・工学研究院, 准教授 (30379490)
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Keywords | 人口減少 / 環境共生 / GIS / 都市環境 / 土地利用 / ゾーニング |
Research Abstract |
近年、我が国も「人口減少時代」に突入し、地方都市においても既に人口減少の兆候が見られる。そこで本研究では、実際にその兆候が見られる地方都市を対象とし、科学的視点からの土地利用計画指針をステークホルダー(住民、自治体、都市プランナー等)に伝えるための環境ゾーニング地図集(逆都市化推奨ゾーン等を示す)をつくることを第1の目的、その地図集を利用して実際に人口減少時代における環境共生型土地利用シナリオをステークホルダー協働型シャレットで作成することを第2の目的とする。そして、それらの実践を通して、他都市でも活用可能な形で「人口減少時代の環境共生型土地利用デザイン指針」を作成することを第3の目的とする。なお、人口減少時代においては従来の成長管理的な都市計画手法ではなく、既存都市内の再構成手法の構築が求められ、特に環境共生の視点からは「どこにどのような自然環境を復元するか?」という視点が重要となる。 以上のような目的を実現するために、まず、昨年度は「各種環境要素(地盤、水、気候、生態)の視点からの「環境ゾーニング地図」の作成を行った(作成した地図群を「環境ゾーニング地図集」と呼ぶこととする)。そして、本年度は、それらの「環境ゾーニング地図集」を活用し、実際に対象都市において、環境共生型土地利用の将来シナリオ作成を行った。なお、環境共生型土地利用の将来シナリオ作成にあたっては、住民参加型シャレット等のプランニング手法を試行した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
交付申請時に予定していた環境共生型土地利用シナリオ作成が完了したため、おおむね順調に進展しているものと考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の予定通り、次年度は以下の事項について研究を進める予定である。 ・人口減少時代における環境共生型土地利用デザイン指針の提案 ・人口減少時代における環境共生型土地利用シナリオの作成手法(環境ゾーニング地図集の作成手法含)の提案
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