2011 Fiscal Year Annual Research Report
イタリア・ルネサンス最後の建築家V.スカモッツィの建築六原理に関する研究
Project/Area Number |
22760492
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Research Institution | Fukui University of Technology |
Principal Investigator |
下川 勇 福井工業大学, 工学部, 准教授 (20387400)
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Keywords | スカモッツィ / 建築六原理 / ウィトルウィウス / アルベルティ / パッラーディオ / ダニエーレ・バールバロ / 古典主義建築理論 / イタリア・ルネサンス |
Research Abstract |
本研究はイタリア・ルネサンス最後の建築家ヴィンチェンツォ・スカモッツィが自らの建築理論の中心におく建築六原理、すなわちordine,disposizione,distribuzione,corrispondenza,venusta,decoroの意味内容と、それら原理間の関連を明らかにすることを目的としている。 この六原理は古代ローマの建築理論家ウィトルウィウス以降の古典主義的建築理論の根幹を成し、建築制作の根拠として用いられてきた。いまだ解明されていないスカモッツィの建築理論の全体像と細部を明らかにするために、本研究は実施される。23年度上半期は22年度の遅れを引き継ぎ、22年度に国外で収集した関係資料を基に、スカモッツィに影響を与えたと考えられるウィトルウィウス、アルベルティ、バールバロの六原理の意味を把握する作業に努め、その結果を纏めた。下半期は、スカモッツィの六原理の訳出と意味の把握を試み、さらに国外で関係資料の閲覧・収集に努めた。この関係資料を参照しながら意味の把握に誤りがないか、現在(24年5月現在)研究を進行中である。 平成24年度上半期の早期に、スカモッツの六原理の意味を確定した上で、原理間の関連を明らかにする作業を進めていきたいと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成22年度の資料探索に時間がかかり過ぎてしまい、国外での収集時期が遅れたことが原因である。
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Strategy for Future Research Activity |
平成23年度はその遅れを引き継ぎ、やや遅れたまま進行中であったが、現在その遅れを取り戻しているところである。この進捗状況から研究計画の変更は必要ないと考えている。平成24年度の上半期中に遅れを取り戻し、建築六原理を纏めたうえで、下半期に日本建築学会への論文の投稿を行いたいと考えている。
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