2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22770036
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
遠藤 求 京都大学, 生命科学研究科, 助教 (80551499)
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Keywords | 生物時計 / 組織特異性 / シロイヌナズナ |
Research Abstract |
本研究は植物における主要時計の探索と生物時計の機能の組織特異的な解析を行うことで、主要時計を始めとする生物時計を器官/組織レベルで理解し、動物との比較から生命の基本システムとしての時計の理解を目指すものであった。具体的には組織特異的プロモーターを用いて、生物時計機能を組織特異的に阻害した系統の作出を行った。研究計画時に比べて、作出する形質転換体の種類を倍増させたため、研究にやや遅れが見られたものの、葉肉(CAB3,LhcB)、維管束(SUC2,Sultr1:3,Serat2:1)、表皮(CER6,AtML1)、茎頂(UFO,WUS)、根(At3g12580)、内生プロモーター(TOC1,CCA1)、過剰発現(35S)と13種類のプロモーターについて、それぞれToc1-GFPとCCA1-GFPを発現する形質転換体の作出が終了した。これら形質転換体はT1世代において花成時期や葉の面積、胚軸等さまざまな生理応答に対して表現型が見られ、植物の生物時計が広範な生理応答に関わっていることが改めて確認されるとともに、それらの生理応答を制御している生物時計機能には組織特異的な機能分担が存在することが示唆された。
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Research Products
(1 results)