2010 Fiscal Year Annual Research Report
ユビキチン修飾を介したDNA複製フォーク制御機構の解析
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22770170
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
三村 覚 大阪大学, 理学研究科, 助教 (60432233)
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Keywords | DNA複製 / ユビキチンリガーゼ / 出芽酵母 |
Research Abstract |
DNA複製を行う複製フォークには多数の因子が存在し、様々な制御を受けているがその機構は未知な部分が多い。申請者は、ユビキチンリガーゼSCF^<Dia2>複合体が複製フォークに局在し、複製フォークの進行の制御に関わることを報告した。本研究では、SCF^<Dia2>複合体を含めたユビキチンリガーゼがどのように複製フォークの進行を制御しているのか、その分子機構を明らかにすることを目指す。これまでに様々な欠失Dia2を用いて、Dia2の機能に必須な領域の解析を行い、Dia2の中央部に位置するF-boxと、C末端領域に位置するLRRモチーフがDia2の機能に必須であることを見いだした。この結果はDia2が基質蛋白質をLRRモチーフで認識しユビキチン化を行っていることを強く示している。今年度は。LRRモチーフのどの領域がDia2の機能に必須かを調べるためにC末端を欠いた様々な長さのDia2変異体をdia2欠失株に発現させDNA傷害剤に対する感受性を調べたところ1-733アミノ酸があればDia2に機能があることがわかった。この領域を用いてイーストツーハイブリッドスクリーニングを行い10数個の結合因子を同定した。これらがDia2の基質となるかどうかを今後調べていく。また、dia2やcul8変異株においてRNRと呼ばれるタンパク質の増大が認められるという知見を得たため、このタンパク質がユビキチンリガーゼの基質であるかどうか検証を行ったが、RNRがこれらのユビキチンリガーゼの基質であるという証拠は得られなかった。
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Research Products
(2 results)