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2010 Fiscal Year Annual Research Report

アフリカツメガエル変態期における赤血球動態の解析

Research Project

Project/Area Number 22770222
Research InstitutionSuzuka National College of Technology

Principal Investigator

山口 雅裕  鈴鹿工業高等専門学校, 生物応用化学科, 講師 (00360660)

Keywords細胞・組織 / 動物 / 発生・分化 / 変態 / 両生類 / アフリカツメガエル / 赤血球 / 甲状腺ホルモン
Research Abstract

両生類の変態は劇的な体の作り換えであり、体内の組織のほぼ全てが幼生型から成体型へ転換する。この時、赤血球も、幼生型から成体型へ転換する。この転換は、幼生型ヘモグロビンを持つ赤血球が成体型ヘモグロビンを持つ赤血球に置き換えられることによって生じる。本研究では、アフリカツメガエルを用い、赤血球転換機構を明らかにするため解析を行った。
平成22年度は、ツメガエル赤血球における1細胞レベルのRT-PCRについて、技術の確立を試みた。Brady and Iscove(Methods Enzymol., 225,611(1993))を参考にしつつ、彼らの記載した1/2量の反応スケールで、また用いる逆転写酵素の種類も1種類で行えるような条件を確立し、この条件下で、1細胞でのグロビン遺伝子の発現の成功に検出した。次に、この赤血球の転換を制御する因子を探るため、甲状腺ホルモン受容体(TR)とエリスロポエチン受容体(EpoR)の発現をこの手法で解析した。しかし、いずれの遺伝子も発現が認められず、また、増殖マーカーであるサイクリンDの発現も検出できなかった。そこで細胞数を50個まで増やして解析したが、やはり仔ガエルでも変態中の動物でも、これらの遺伝子は発現していなかった。そこで、変態中の動物に貧血を誘導し、その回復期に末梢血に放出される前駆細胞を採血し、50個の赤血球を用いて発現を解析した。すると、強いEpoRの発現が認められたが、TRの発現は検出されなかった。また、これらの細胞はサイクリンD1を発現し、増殖していることが示唆された。今後は、幼生型と成体型、どちらの前駆細胞がこれらの受容体を発現しているか解析を行う。また、甲状腺ホルモンは赤血球転換に直接的な影響を与えていないことが示唆された。赤血球や前駆細胞の培養系を用いて、このことを確認する予定である。

  • Research Products

    (2 results)

All 2011 Other

All Presentation (1 results) Remarks (1 results)

  • [Presentation] アフリカツメガエル変態期における赤血球転換機構の解析2011

    • Author(s)
      山口雅裕
    • Organizer
      第16回高専シンポジウム
    • Place of Presentation
      米子コンベンションセンター
    • Year and Date
      2011-01-22
  • [Remarks]

    • URL

      http://www.suzuka-ct.ac.jp/sangaku/DB/node/167

URL: 

Published: 2012-07-19  

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