2011 Fiscal Year Annual Research Report
昼食と夕食の“摂取量”と“摂取時間”のバランスが朝食の糖質の消化吸収に及ぼす影響
Project/Area Number |
22770247
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Research Institution | Tokiwakai Junior College |
Principal Investigator |
土田 幸恵 常磐会短期大学, その他部局等, 講師 (80353001)
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Keywords | 摂取量 / 摂取時間 / 糖質 / 消化吸収 / 血糖変動 / 呼吸商(RQ) / 全身的協関 |
Research Abstract |
本研究は昼、夕食の“摂取量”や“摂取時間”のバランスの違いが翌日の朝食の消化管通過時間・糖質の消化吸収効率に与える影響を検討することにより日本人の“消化管の生理的性質”に適応し全身的協関を示す“食”のリズムを明らかにすることを目的とした。22年度は夕食の時刻の違いによる翌日の朝食の糖質消化吸収効率への影響を調べた結果、夕食時刻が遅い場合、早い場合と比較して非消化吸収率が低い傾向にあり、これが食後血糖が優位に高値を示した。23年度は夕食時刻を一定にしての昼食と夕食の食事内容のバランスの違い(①昼多い夕少ないパターン,②昼少ない夕多いパターン)が翌日の朝食に含まれる糖質の消化管活動や朝食後の血糖変動、呼吸商に与える影響を検討した。その結果、糖質の非消化吸収率、呼吸商、食後の血糖変動のそれぞれの全体の平均で有意な差はみられなかった。このことから、20代女性の朝食の消化吸収には、前日の同じ時刻に摂取した場合では昼食と夕食の摂取量の違いは関係ないことが考えられた。なお、今回の測定を行った集団の平均値には有意な差はなかったが、個人差が見られた。このことより、食事摂取頻度調査から得られた個人の日常の食生活習慣の結果を含めて分析した。その結果、食物繊維を日常的に比較的多く摂取しているグループでは、昼食・夕食のボリュームに関係なく、小腸通過時間の延長及び、血糖値が通常の値まで低下するのが早かった。さらにアルコールを日常的に全く摂取しないグループでは、昼食・夕食のボリュームに関係なく、朝食の消化吸収率が低くなるということがわかった。これらのことより、前日の昼食と夕食の摂取量のバランスの違いよりも、日常の食習慣や生活習慣の方が、朝食の消化吸収に影響を与える可能性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)